さてこの人はだれでしょう

どーこのだーれかは知らないけれど、だれもがみーんな知っている。と歌えば月光仮面。どーこのだーれかは言わないけれど、だれもがみーんな知っている。と書けばどうか。
人相学というものがあるとして、その前提は心は貌に出るということだ。今回の趣向は、その風貌からしてさてそれは誰でしょう、というクイズである。仮にその人をMrαとしょう。この人の場合、MrXとするよりMrαとしたほうが何となく語感がいい。これが第一ヒント。さて。
それから、これをお読みになる方は、手鏡を持ち、自身の顔もご覧下さい。倍面白くなります。

1鼻
鼻というのは、その人の意志力を表わす。自我意識が鮮明で「自分」というものがハッキリしている者ほど鼻もハッキリと突き出ている。赤ん坊や自我意識のハッキリしない野蛮人は鼻が低い。鼻の先端はあまり薄刃のように尖っていないで適当に丸味を帯びているのは人格が円満な人物なのだ。また鼻が顔に接している麓ともいうべき部分がガッチリして骨高くあるのは、意志もガッチリとしている。かみそりのように厚味薄く鋭いものは,剃刀と同じように鋭く、人を裁いたりするが、意志ははなはだ弱い。
 この分類でいくと横から見たMrαの鼻は、やや丸みを帯びている。

2額
鼻より上は知能を表わす。額の広い人は、それだけ知能も広いことを表わしている。しかし広いばかりでは内容が豊かどうかは分らない。額が後方へ後退していないのが良い。額が狭くとも後退していない者は中味が豊である。これを知るには、耳の孔から額の髪の生えぎわまでの寸法が長いものが頭の中身が豊なのである。
 正面から見たMrαの額は横に広いのではないか。縮れ毛をバックにしていると思われ、横から見るとからでやや後ろに後退気味と思われる。

3唇
唇の形がキタナクしまりのない者は、色欲がキタナイ。口の大きな人は、運命も大きい。小さい人は正しくとも水清ければ魚住まずとなって、雅量も乏しい。また厚ければ篤実重厚の性格である。しかしあまり厚すぎるのは野蛮人だ。唇は適当な厚さがあって、色が美しく、立の皺が無数にあるのが愛情の深いことを表わしている。唇のあまりに薄いのは、軽薄才子であって、口が軽く、多弁で秘密が持てない。意志の強い人は唇も締りがよい。その色が暗紫色であれば孤独である。左右の口角が上を向いていれば、快活で運命もよく発達する。しかしあまり三日月のように上を向きすぎているのは心に落ち着きがないか、異常に軽薄である。上唇が薄いのは目上を馬鹿にし、下唇が薄いのは物質的方面の運が悪い。Mrαのそれはおちょぼ口だ。上唇は薄く、下唇は上唇と比較すればやや厚いように思う。色は普通だぞ。しかし立の皺はないな。Mrαの性格を一番よく表わしているのは、この唇ではないか。

4両眉
 両眉は両腕を表わす。眉が長く眉骨がたくましく突き出ている人は腕達者。手腕家で計画性があります。このような人を番頭級にすると事業は発展する。眉毛が緻密で繊細であるのは計画も緻密で細かく行き届く。眉毛が疎いのは計画も荒っぽい。眉は長いのが良い。これが途中で切れたようになっていれば、兄弟縁が薄いか、兄弟の仲間割れをするかである。Mrαの眉は薄く、途中で切れているようでもあり、太くは見えるが短いなあ。

5再び鼻
脊柱は鼻梁に当る。男の場合鼻に暗い色が出ていれば、その場所によって胸、又は胃のいずれかが弱いことを表わす。Mrαは健康そのもの。

6眼と耳
眼と耳は感覚器官のなかでは高尚なものである。仏教では眼耳舌身と下るにつれて下等なものとなる。耳は高さからすれば眼の下にくる。また眼は離れて物を見る器官であり、耳もやはり離れて感ずる器官である。眼は最もその時の心の状態を表わすものであり、形を大別すれば出目と奥目に分かれる。出目を軽眼といい、奥目を重眼という。眼が飛び出ている人というのは何でも浅い物の考えをし、広く見るかわりに移り気。出目は心が開いているから交際は上手である。Mrαの目は大きいが出目である。耳は綺麗ではないかと思う。

7顔面の下部
顔面の下部は愛欲の強さ及び財福をあらわす。重役タイプは頬の下部や、顎のあたりが豊かになってくる。2重顎のようになると、財福に恵まれれているか、異性に対する愛情の深い人であることをあらわしている。
また下顎は地閣といい、ふっくらと肉付きがよく幾分前方に張り出している人は物質的にも恵まれる。不動産の売買にしても、儲かる相である。
これを国家の元首に当て嵌めると、豊かな顎の帝王の時代はその国土が拡大するが、顎の後退している帝王の時代は領土が減る。
Mrαの顎は貧しい。自分で財をなす人ではない。人の嫁を奪ったのは偏に世間知らずで、奪われた方が一枚上手だったのだろう。国も危ない。

※この観相学の出典は「成長の家」の谷口雅春です。