トランプ大統領のアメリカ
令和7年5月5日
- トランプジャイアンVS石破スネ夫
トランプ大統領が返り咲いたとき、我が国の首相は次のようなことを言うべきでした。「トランプ大統領閣下、あなたは4年間の雌伏を経て、再びの飛翔のときを迎えました。おめでとうございます。閣下の知恵、忍耐力、胆力それに選挙戦における見事な戦いぶりに日本を代表して敬意を表します。閣下は就任後直ぐ、20の公約を発表され、同時に祖国への愛、国民への信頼、神の恩寵をもってアメリカを再び偉大な国にするべく行動を開始されることを宣言なさいました。閣下のその行動力にあやかり、私石破も、日本を再び東洋のいや世界の冠たる国にすべく行動を開始します。手始めに消費税の廃止と、24%関税の導入直ちに検討開始します」。
これくらいのことを言えば、トランプ大統領の信頼を得、同時に返す刀で財務省を切り、日本国民の信頼を取り戻すことができたでのではないでしょうか。
- 国家が崩壊するとき
現在、トランプ大統領が発した関税に世界中が困惑しておりますが、私は、トランプさんの発した次の言葉に強く惹かれています。
一つは「この世には男と女しかいない」、もう一つは「アメリカの軍隊を世界最強にする」。これは人間の本質と国家の役割に言及したもので、国家の安泰を護る上で、基本的なことです。それだけに、アメリカはこれまでが大変な状況にあり、内部崩壊の危機にあったというべきでしょう。国が、滅びるときは先に内部崩壊の兆しが見え、そこに敵が付け入ることが多いものです。関税に振り回さたのでは、トランプ大統領の本当の意図を見誤るのではないか、と思います。
翻ってわが国はどうか、アメリカの関税に端を発して、政権内部で起きた議論は10万円の給付金を配ってはどうか、というような矮小なことでした。
勿論、アメリカにおいても日本においても国民の生活、国の経済をどうするかは大事な課題ですが、人間と国家の基本に目を向け、日本の屋台骨はどうあるべきなのか、は先に考えるべき問題です。
個人でも国でも確かな座標軸を持たないと、崩壊します。いやもう日本は崩壊しているのかも知れません。これを防ぐためには、確かな座標軸のもと歴史を見つめ、現状を見つめ、絶えず根本に還るという作業をしなければなりません。LGBT理解増進法などは、浮ついた世論に迎合したものでしかありませんでした。
- 万博のシンボル
4月13日、大阪夢洲で万博が開催されましたが、マスコットのミャクミャクは頂けません。
思い出して頂きたいのですが、千里で開催された万博のシンボルは岡本太郎創作による「太陽の塔」でした。それは古来より日本人の信仰の対象であり、日本人の深層心理に刻まれた「天照大神」そのものだったのです。「太陽の塔」と「ミャクミャク」、この差は日本の想像力の貧困敗退と民度の衰微を象徴しているように思います。
- 関税と消費税
また消費税を無くせば、失われた30年を一気に取り戻すこともできるのではないか、と思います。
関税は解りやすい税金です。日本が国民国家であることの宣言になり、国内産業の保護に使えます。弱い産業などはどんどん保護すればいい。農業など、とりわけ米などは食糧安保というという点からも真っ先に保護されるべき対象です。また消費税のような多段階課税ではないので、税金の計算に多大な労力やコストがかかりません。
関税は酒税と同じです。酒税は蔵から出るとき一回きり。関税も輸入のとき一回きりです。関税の税率はアメリカが日本に適用しょうとしている24%程度でどうでしょうね。高すぎて国内産業に悪影響が出るというのであれば、法人税の方で輸入業者に14%程度の輸入奨励税額控除などで負担の調整をすればいいと思います。
しかし関税にも弱点はあります。世界各国に関税が行き渡り、アメリアカが関税のお陰で製造業が復活して隆盛を極め、国内では作った商製品の行き場が無くなったとき、アメリカは果たしてどう出てくるのでしょうね。
- アメリカの強み
これを書いている5月5日、トランプ大統領が2日連邦予算書を発表して「予算の多くを石油、ガス、石炭、重要鉱物、原子炉、先進核燃料の量産技術の研究・開発に振り向ける」。というニュースが入りました。
アメリカは国土も広く潤沢な資源が存在する国で、やはり大国です。アメリカは現在36兆ドルの借金があるそうで、デフォルトするかも知れない、という観測が流れていますが、アメリカ国内のこうした鉱物資源を考えれば、デフォルトは杞憂でしょう。
根本的なところで、日本とアメリカでは国力が違います。日本には関税が似合うがアメリカには似合わないように思います。
しかし36兆ドルの、仮に半分でもデフォルトすれば、国の借金は18兆ドル。そうすれば金利の支払も楽になります。仮にそうして海外の借金を強制削除しても、日本は債権国として何もよう言わないでしょう。アメリカがジャイアンとすれば、日本はスネ夫です。これもアメリカの強みで、またこうした狡猾さもアメリカの特徴です。
皆様、もし株をお買いになるのなら、アメリカの鉱物資源を抑えた会社、あるいはその採掘会社の株式をお買い求めになるのが良いかも知れません。
連休明け、私は野村証券に相談してみます。
アメリカ在住の小出氏から頂戴した感想
令和7年5月7日
私が書いた「トランプ大統領のアメリカ」にアメリカ在住の小出芳照氏から、次のような感想を頂いております。小出芳照氏は単身アメリカに渡り、アメリカで実業家として大成功を収められた立志伝中の人です。その小出氏の了解を頂きましたので公開を致します。
なお小出芳照氏の母上は、私がお借りしてる事務所のオーナーでいらっしゃいます。
倉矢先生、いつもお世話になっています。ご無沙汰しております。トランプ大統領のアメリカ拝読させて頂きました。
非常に素晴らしいご推察だと思います。アメリカもバイデン政権下で非常に左翼化が進み、アメリカ国民もその過激な政策にNOを突き付けたのがトランプ政権の誕生になったと思われます。トランプが共和党をコントロールすることで、真の意味の二大政党化に繋がったと思います。アメリカの左傾化はひどく、治安悪化、モラルの低下、移民問題、数え切れないほどの問題が発生しました。トランプ政権が始まり100日たちましたが、あまりの急激な動きにマーケットもついていけないんですが非常に良い動きをしていると思います。
関税問題は非常に大きな問題ですが、長い目で見ればアメリカのためになると思います。この生みの苦しみをアメリカ人が受け入れられるかどうか、我慢できるかどうかが、大きな問題となるでしょう。
トランプ改革が成功すれば,近い将来アメリカの独り勝ちになるような気がします。一方相変わらず日本は変わりませんね。トランプは日本にアメリカにつくか、中国につくか踏み絵を迫っています。あまりにも日本にチャイナスクールの政治家が多いので驚いています。
多分ヨーロッパの問題が解決すれば、次は日本になると思います。素直にトランプ政権に対する恭順の意思を示せばよいのですが、中国詣でをしているようではどうにもなりません。
全世界でグローバリストが勢力を拡大していますが、グローバリズムとは人間の家畜化だと思われます。ベーシックインカムを与えることにより、個人の自由、個人の考え、個人の否定をしているようなものだと思います。アメリカでは一部のエリートがすべてを決め、一般人はそれに従うというシステムを作りたかったのでしょう。個人主義が基本になるアメリカでは到底受け入れられるものではありません。コロナウイルスという妖怪(姿は見えないが、何か非常に恐ろしい)問題を経て多くのアメリカ人が国家権力の強大化は危険であると感じトランプ大統領に投票したと思われます。
今年は世界的に色々なことが起こると思いますが、歴史の岐路に直面しているように思います。近々に大阪に戻ろうと思っています。戻りましたらご連絡させていただきます。