「占い」は当るのか

私の誕生日に、親しくさせていただいているK氏からメッセージを頂戴しました。そのメッセージは末尾に転載していますが、私の性格や気質についての占いに関するものでした。
この文書はK氏に反論をしたり、喧嘩を売るつもりで書いたのではありません。むしろ私の誕生日を覚えていてくれて、そのメッセージまで頂いたK氏には感謝しているところです。「占い」という面白いテーマを頂いたことで、それに触発されたということです。
私も占いは嫌いではありません。石切神社参道沿いで占い師のはしごをしたことを、ここに告白します。自身がよく解らない、今の状況がどのように展開していくのか、といったことに対しての茫洋たる不安は誰にでもあるものです。そこで何かに頼りたい、すがりたいという気持ちが出て参ります。
人がこの世にある限り、「占い」が無くなることはまずありません。では占いが当るのか、ということです。その前に、人には「性格」とか「気質」とかが、存在するのか、ということについて考えてみたいと思います。
人以外の動物の脳は、生まれたときにおいて既に完成しているのだそうです。すなわち本能のみであって、それ以上に発達することは殆どありません。殆どといったのは例外があるからで、例えば飼い犬などは、生涯を通じて若干の学習はします。
優秀であれば、猟犬、麻薬犬又は盲導犬などとして活躍の場を与えられます。しかしそれも、本来犬が持っている本能に調教を加えた結果に過ぎません。では人はどうかというと、人間の子供の脳は白紙で生れ落ちて学習を始めます。人間の脳は生まれてから発達をします。
 その発達の仕方ですが、オギャーと世に出て、周囲の環境がその脳にいろんなことをプリンティングしていきます。今も昔も人間の環境というのは、それほど良いものではありません。その時代にはその時代特有の荒みかたというものがあって、人の世はいつも問題を抱えております。白紙の脳にそうしたことが刻まれていくのですから、よほど優れた環境で育てられたのでもない限り、まあたいした人生が創造できるものでもありません。
 しかし歴史に名を残すような人物というのは、そうしたことに気がついて、自らを彫刻していくことができたということです。
ただ青史に名を残すといっても、名が残った人というのは、矢張り周りの人に助けられているのだろうと思います。もっと言えば、周りの才能がその人の才能に気がついてその人を演出したというようなところが多分にあるのではないでしょうか。
 「来て見れば、聞くより低し富士の嶺、釈迦や孔子もかくやあるらん」。
どなたが作かは存じませんが面白いざれ歌です。
 まあ私ごとですが、私にも気質らしきものがあります、それはどうやら生れ落ちて育った我が家に問題があったと、最近になって気がつきました。もっと早く気がつけばよかったと思ってももう遅い、取り返しがつきません(私の場合、母親の呪縛が大きかった。親からの因縁はなかなか解けないということです、ただしこのような感想も本当に正しいかどうかは、不明です)。そうして人は性格なり気質なりを形成して参ります。
 ただそうして形成した性格や気質というものが、本当にその人の性格であり気質なのかについては、疑問があります。人間というのは社会的動物ですから、社会との関係性において自らを演出します。すなわちいつも人前での振るまいが明るかったり暗かったり、あるいは穏やかなときもあれば乱暴なときもあるというのでは、社会生活が不能となります。
人というのは、世間との摩擦を避けるために自らの振舞いを律しているところがあります。
 その律しかたというのは、その人の社会の理解の仕方に負うものですから、その理解に従って自らの演出をして参ります。その演出のパターンを性格とか気質とかで理解しているということもあり得るのではないでしょうか。
 あるいは、ある事象に対してこのように対応してしまった、そうして同じような事象に対してはいつも同じように反応してしまう私であるというようなところから、自らの性格を固定化してしまうことだってあり得ます。
 しかし性格や気質というものについて、そのように自己規定することは、危険であると同時に自らの活躍の場も狭めてしまうのではないかと思います。自らが私だと思っているような私というのは本当は存在しないように思います。

 私の気質としてK氏は下記にこのように書いてくれています。

この人の気質(先端型)
(1)新しいこと大好きな紳士淑女
(2)いつまでも青春まっしぐら、時代の最先端を進みたい青少年少女の気質。
(3)昨日よりは今日、日々新たなりと新鮮さを求めて生きていく特徴がある。
(4)大人になりたい背伸び願望とセンシティブな完成が同居している。
(5)スマートに周囲をリードするためにまず話し合いながら自分のペースを作る。

 とても良く書いて頂いてありがとうございます。確かに当っています。しかしこの文書を少し書き換えます。

この人の気質(根暗型)
(1)回顧趣味でしたり顔をしている変なオヤジ
(2)毎朝鏡を見て、頭が白くなったのを白くなって格好が良いと考えたり、日毎に顔の色艶が悪くなっていくのを悲観しているパラノイア気質。
(3)昨日よりは今日、日々見果てぬ夢を性懲りも無く妄想して生きていく特徴がある。
(4)これ以上馬齢は重ねたくないとアンチエイジングの本をこっそり買い求め、若返りの願望が強い。
(5)小心翼々としていつも周囲の目を気にし、他方においては自分の存在を誇示したいとても嫌な奴。

 と書いても、実は当っています。人というのは多面的ですから気質や性格をどのように
描いても当ります。
従って逆から考えれば肉体は別にしても、人には性格や気質は無いと考えます。
これが私だと思うような私というものは存在しないとうことです。
人が自らの存在を認識するのは、他者があるからで、その他者との関係性において自ら
を認識しうるというのが実情ではないか。あるいは絶えず変化する社会との関係性において、自らも絶えず流転しているというのが本当だろうと思います。

変な例えですが、薄暗い闇ではまだ直立は可能です、が、真っ暗闇だと直立することが
できません。それは真っ暗闇という自然環境の中では、三半規管が狂い、己の肉体と立っている場所との関係性が掴めなくなるからです。
 私が自らの性格や気質を固定的に捉えたくないもう一つの理由は、そうした生き方のほうが楽だからです。自らの性格を規定することで、自らの演出がぎこちなくなります。
あるいは社会との摩擦が増えるといってもいいのかも知れません。自らの内に牢固たる性格や気質を自覚すれば、人間関係において摩擦ばかり起こすことになりますし、人から利用され易い人間になること請け合いです。
従って人間の「性格」や「気質」について占うのはあまり意味がないように思います。もし占うとしたら、今後の生き方や、仕事への取り組み方についてではないでしょうか。
人間と人間以外の物は違います。鉄や木にはそれぞれの性格があります。人はその性格を利用して生活に役立たせます。あまりにも物に囲まれた生活をしているものですから、ついつい人にも性格があると考え勝ちとなります。
 また自分の属性というものをあまり考えない方が活躍の場が広がりますよ。悟りというようなものがあるとして、悟るということの一面は、そうした思い込みから自らを解放させることなのであろうと思います。

以下はK氏からの誕生日メッセージです。

倉矢勇税理士事務所
倉矢先生

○○株式会社のKです。
いつもU先生の勉強会ではお世話になっております。

いつも倉矢先生が執筆される文章を
楽しく読ませていただいています。
M通信は毎回とても楽しみに待っています。

また日頃よりいろいろとビジネスにおけるアドバイスをいただき、
ありがとうございます。感謝しております。
今後とも引き続きよろしくお願いします。

さて本題ですが、本日はお誕生日ですね。
このたびは61歳のお誕生日おめでとうございます。
『おめでとうございます』の言葉と下記の通り
『倉矢勇様の本日のビジネス占い』を贈ります。
参考にしていただければ幸いです。

———- ここから ———-

【倉矢勇様のビジネス占い】

■個性タイプ
<生き方> 独立独歩
強気で勝気、他人を頼りにせず、自分の信ずるところを主張した生き方をする。
筋道を通してものを考え、道理に沿って自分の信念を貫いて行こうとする。
人の話に耳を傾けることが少なく融通性に欠ける。

<能 力>
f=蓄財、投資がうまい。数字に強い。
細かい作業でもコツコツと取り組むことができる。
a=自分の考えたこと、意見を相手にハッキリと主張しながら要求を通す。

<年トキ> 変革
外に向かって拡大したくなる時。
その意味で変動、変革の時。
自分をとりまく周囲との関係で対立、摩擦を生むこともある。
外部に対応するため、出費が多い。

■この人を一言でいうと
信頼関係を大切にするタイプ。

■この人の気質(先端型)
(1)新しいこと大好きな紳士淑女
(2)いつまでも青春まっしぐら、時代の最先端を進みたい青少年少女の気質。
(3)昨日よりは今日、日々新たなりと新鮮さを求めて生きていく特徴がある。
(4)大人になりたい背伸び願望とセンシティブな完成が同居している。
(5)スマートに周囲をリードするためにまず話し合いながら自分のペースを作る。

■この人の対人関係(悠然型)
(1)ゆったり構えるマイペース対応の人。
(2)順序立てて全体像をつかもうとするため、とっつきは悪い。
 自分の思い込みで周りを推し量るところがある。

■本日(2008年12月09日)の指針
小さな我にとらわれず、周囲と協調して仕事を進めたい。
内部の整理に力を注ごう。
内部に問題が起きています。
すみやかに対処すべきである。
今までのものを捨て、次なる新しいものへ転換しなければならない。
新しい決意、新しい機会により根本的な改正や
新しい冒険に乗り出したほうが、大きな危険を避けられる。

■その他
12月24日(水)
1月3日(土)
1月13日(火)
1月23日(金)
は活力あふれる日で活躍が期待できるとのことです。
頑張ってください。

12月9日(火)
12月13日(土)
12月15日(月)
12月19日(金)
12月23日(火)
12月27日(土)
12月29日(月)
1月2日(金)
1月8日(木)
1月12日(月)
1月18日(日)
は財布のヒモがゆるい日とのことなので散財にご注意ください。

ビジネス占いなので役に立つかどうかわかりませんが、
参考までに情報を送ります。
本日が倉矢勇様にとって素晴らしい一日でありますように!

———- ここまで ———-

今月は大阪H研究会でお会いできるでしょうか?
引き続き、よろしくご指導ください。
次回お会いできることを楽しみにしています。

以上です。
それでは失礼します。
(^^)/~