年の終わりに

皆様方、この1年間お付き合いに感謝申し上げます。ありがとうございました。
 当事務所は28日から4日までの休業となります。いつものことですが、年末というのは1年を無事終えてほっとしていることが多いものです。
 休みに入った28日は金剛山に登りました。今年の登山は29回を数えるのみでした。来年はもう少し回数を増やしたいと考えております。
 29日、30日、31日それから元旦、2日は一切何の予約も入れないで過ごしております。
 まあ、それでも事務所に出てくるのは習い性のようなものですから、気ままに出てきて、適当に本屋を覗き、買った本をパラパラと喫茶店でめくり、また事務所に戻って、と一切の束縛のない気ままを楽しんでおります。
思えば、私が税理士を目指した一つの理由は、好きなときに世間と接触ができて、それでいて生活に困らない職業は何かというところに原点がありますから、この生活は捨てたものではありません。
従って今、電話も鳴らず、鳴っても出ず、誰もおらず、シンと静まりかえった事務所で、お香を焚きながら、この文書を書いているわけですが、実はこれは私にとっては無常に至福のひと時といっていいようなものです。
今年は大変な年となりました。では来年の経済環境はどうかというと、あまり悲観はしておりません。まあだいたいこのような予測ははずれるものですが、
それでも、自分なりの見立てというのは、大事なことだろうと思います。
 3月ぐらいまでは悪いでしょうね。流通過程で積みあがった在庫が一巡して掃けてしまうのに3月はかかります。しかしアメリカには3億、中国には15億、我が日本国には1億2千万人の人口がいるのですから、生活物資は造らねばなりません。インドはテロで潰れました。中国も民心が安定しません。
 比較的平和で安定をしていたタイ国も、揉めているようです。となると経済が安定していて、民度も高い我が日本国の強みが出てまいります。製造業というのは国状や地域が安定しないところでは、物を造ることは不可能なのです。
 それと本屋さんを梯子しながら得た情報ですが、そのいくつかを刷り合わせますと、当面はドルの暴落は無いように思います。円は全ての通貨に対して上昇しています。勿論アメリカドルに対してもそうです。
しかしアメリカドルも円以外の通貨に対しては上昇をしているのです。世界が米ドルを必要とし、自国の通貨を信頼している国というのは、そう多くはありません。これはユーロとて例外ではありません。
そうしたところからアメリカが急に凋落するということはなさそうです。
 一人の日本人としてアメリカには複雑な思いがあります。なんせ戦争でコテンパにやられ、日本の思想改造まで図った国ですから、好きになれるわけがありません。しかし今の日本はアメリカを必要としています。情けないとは思うのですが、そうなのです。隣には邪悪な国家郡が控えております。日本を守るためには、今の状況から考えて、どうしてもアメリカは日本に必要な国です。
 世界が流動化していますから、このようなときこそ、アメリカとの同盟は維持しつつも、本当の意味での日本の独立は考えるべきであり、政治はここに情熱を注いで欲しいと思います。
 本居宣長でしたか、潮は沖の方から満ちてくるように見えて、実は足元から満ちてくるのだ、といったような卓見を昔読んだ記憶があります。
 政治と経済は別物という意見には与したくありません。政治と経済は実は密接に関係しております。政治が安定した国というのは、民度も安定し経済力も高くなります。それは今、中近東の諸国を観察するだけで十分でしょう。
 日本人として国と国柄の弥栄を願わずにはおれません。来年が良い年である様、よろしくお付き合い頂きます様、皆様方のご事業が発展を致します様、切に願っております。