事務所の方向
確定申告は2月中旬の寒い時期に始まりましたが、それも終わり、今はすでに桜も散りかけています。四季の運行は、毎年同じように巡り来ているように見えますが、まったく同じということではありません。
今年の2月など温暖化とはいいながら、大阪の金剛山を初めとした山々はとても雪が多く降りました。また桜の花も例年よりは咲いている期間が長いように思えます。
私どもの事務所においても、所得税申告書は昨年までは郵送するなり、持参するなりしていましたが、今年は、その殆どが電子申告になりました。
また手書きの申告書は当事務所においては今や皆無です。項目と金額の入力さえ間違わなければ、計算ミスは発生のしようがありません。今や会計事務所も、判断業務と入力業務が主体となり、記載や電卓での集計業務はなくなりつつあります。
また、膨大な量の情報がパソコンから取り出すことが出来るようになりました。弁護士さんが時間を多く割く仕事は、依頼を受けた事件に対しての類似判例を探すことであった、という話を昔聞いたことがありますが、今や我が事務所においてはそうした判例もキイワード一つで検索できます。
いわば法律とその具体的応用形態である判例が、ワンタッチで検索できるのです。当然会計事務所の仕事も変わっていかざるを得ません。
今後、私どもの仕事の主体は帳簿や申告書の作成業務から、税務を主体としつつも財務コンサルタントや、また第三者としての会計事務所の特性を生かした決算書の保証業務に支点が移動します。
従って、決算書・申告書を提出して後、頻繁に税務調査を受けるようなことがあってはなりませんし、また調査を受けた結果、非違事項を多く指摘されるようなことがあってもなりません。すなわち、我々の事務所を通じて正しく作成されたお客様の決算書と申告書が、銀行や税務署、それに株主等利害関係者からそのまま信頼されなくてはならない、ということです。
そうした業務への取り組みを通じて皆様方の永続した事業の発展に寄与したく考えております。