不況脱出大作戦~(12)服装、姿勢、言葉、表情

少し成功をすると生活が派手になり高級車を乗り回すというのは、人の常です。今は消費社会ですから、何でも安く手に入れ、手荒く遣いきり、無くなればまた買うというのが、一般の生活スタイルとして定着しています。
それにあなたは姿勢や、言葉、表情に気を配っていますか。共通の知人として鳩山由紀夫氏に登場を願いますが、首相時代に派手で趣味の悪いシャツで焼きそばパーティのようなものを模様し、マスコミに登場したことがありました。
あの服装は鳩山氏の政治センスと二重写しで、彼の品のなさを彷彿させるようなものでした。家柄はいいのでしょうが、所詮は成金趣味です。
品の悪い派手というのは、世間に悪い印象を与えます。トップに君臨する上で、誰からも尊敬を集められないというのは、致命的です。しかも現在に至るまで彼の眼つきは爬虫類のバッタに似て、表情に気を配る風はありません。
質素にすることの利点は、自然界の模倣であって摂理に叶うものです。服装や生活を派手にすると、人が嫌うのは、そこには嫉妬もあるでしょうが、人の生理として受け付けないものがあるのです。つまり質素だけでも駄目で、凛とした風格がリーダーには求められます。
人というのは動物と神の中間に位置し、絶えず神を指向する存在でもあります。人が自然界のものであるにしても、服装や行動が動物のようでは、他人に受け入れられるものではありません。雨の日に透明の如何にも安物のビニール傘を差している光景にも同じことが云えます。
あるいはわざと破れを入れたジーパンを穿いている若い連中もそうです。貧乏を模倣したような服装というのは、人間の尊厳を傷つけます。人は服装を清潔に保つことが必要です。他人にはよい印象を与えなければなりません。服装だけではなく姿勢、言葉、表情にも気を配らねばなりません。
とかく経営に携わる者は、社員を始め世間においても尊敬と憧憬を集めなければ、云うことを聞いてもらえません。云うことを聞かすと云っても、権力で以って人を威圧し、屈服させるということではありません。
経営者が権力を使うと、従業員は上辺では頭を下げるでしょうし、見ている限りは働くでしょうが、社長がいなければ果たしてどうでしょうか。それでは尊敬と憧憬を集めたことにはなりません。経営者は威厳を持って君臨しなければならないのです。