相続税法の改正案
消費税が導入されたのは、平成元年でした。今年で22年を迎えたことになります。
当初、これと引換に所得税のフラット化や、相続税の負担軽減がされたわけですが、ここに来て、個人課税につき高所得者の負担が重くなる方向で、税制の改正がされるようになります。
相続税の改正は次のようなものと、なるようです。
基礎控除
定額部分5千万円⇒3千万円
法定相続人に係る部分
1千万円⇒600万円
これで、相続人が3人の場合、基礎控除額次のとおりとなります。
これまでは8千万円
これからは4,800万円
更に最高税率50%も改正される予定です。
相続税の国税趣入は年間1兆円を若干上回る程度ですから、この改正がどれだけ、税収に貢献するかは分りませんが、私の感覚ではまあせいぜい2~3千億円ぐらいではないでしょうか。
景気をよくすれば税収も増えると思います。
いっそ相続税を無くしてしまえば、いいのでは。
相続税は統計上、死亡者100人中、5人ぐらいが収めていることになっております。
それほど負担者が多いわけでもありませんし、また今までは基礎控除を初めとして。配偶者の税額軽減措置、小規模住宅地の課税の軽減措置がありますから、2~3億程度の相続財産では、言うほどの負担感はありません。
しかし、意外と相続税が心理的負担になって、これを恐れている人は多いのです。
相続税が無くなれば、その謂れのない負担感もまた無くなって、皆さんがお金を使い出し、景気もよくなって、税収も増えるのではないでしょうか。