法人税と所得税の負担の比較
現行の税制でいいますと法人税の課税所得は800万円以下であれば、消費税を除いた法人税、法人地方税の合計税率は27%程度です。
他方、給与だけでその支給総額が月170万円(年間2040万円)の場合、所得税と地方税の負担率は概ね27%となります。
つまり税率だけで観察したとき、法人の課税所得800万円は個人の課税所得2040万円に匹敵することになります。
この個人の給与所得が月70万円(年840万円)の場合は税負担は概ね14%程度で、同じ800万円程度でも法人負担税の約半分ということになります。
ちなみに、法人の課税所得が800万円を超える場合、その超える部分に対しては法人税・地方税の合計負担税率は45%程度になります。
毎年利益計画を立てて法人所得と、役員報酬をどのように組み合わせるか、ということも、節税を考える大きな要素となります。
上記の法人負担税率は、小規模法人を前提としたものです。
税率等は現行の法令を基に計算しております。
個人の負担税率については、所得控除を100万円と見ています。但しこれが200万円程度であっても、負担税率にそう大きな変動はありません。