もう一つの理由
弁護士西中勉氏から、年賀状が届かなかったのでどうしたのかなと思っていたら、昨年2月28日にお母様お亡くなりになったため、欠礼したとの葉書を昨日頂戴した。
喪中の葉書は昨年末にも数通頂いたし、当然私の方も年賀状は差し控えたところであるが、この西中弁護士の葉書の出し方もなかなか味があるなと思う。
喪中の葉書というのはそもそも自らの身内の不幸ごとに処する意味で新年の辞をとりやめますというものであり、人様から頂く年賀状まで中止を強要するようなものではないのであろうが、その人の身内に起きた不幸を知れば出すのは差し控えるのが人情というものである。
西中弁護士はその当たりの機微を良くご存知の上で、この方法をとられたのであろう。
頂戴した葉書には、寒中見舞いとタイトルを付けられ、お亡くなりになったお母様への情愛が切々と認められてあった。私がこの寒中見舞いに感動したもう一つの理由である。