不況脱出大作戦~11想像力と理屈はどちらが強いか

経営計画は理屈で作るものです。しかし想像力というフィルターと透過した経営計画でないと、その経営計画どおりの成果を収めることができません。
言葉を変えて云うなら、勝つことのイメージをした経営計画でないと、実行に移しても鼻から失敗します。云われるまま経営計画を立てたけれども、それを自らが信じていないだけでなく、他人も信じていない、ということがよくあるのです。
金融円滑化法のもとでは、銀行は経営計画を出せと、いいます。金融庁の差し金で、実伐計画というやつですね。私もそのお手伝いをすることがあります。しかも企業の経営者が作るのではなく、顧問税理士などが作ることが多いのです。
さすが最近は銀行もこのおかしさに気が付いてきて、社長自らが作成した経営計画で社長のプレゼンスを求めることが多くなって参りました。これはこれで結構なことだと思うのですが、銀行からせっつかれて、やむなく作った経営計画というのは、それが如何に精緻なものであったとしても、形式を整え、辻褄を合わせただけの代物で、社長が信じたものではありません。
いわんや実行レベルでは、殆んど無いに等しいのです。これは誰しも経験のあることなのですが、勝つイメージ、あるいは成功のイメージが完璧に出来上がったときは成功率が高いのです。イメージ段階で勝つ、ということは、実行に移した段階では単にそのイメージをなぞるだけの状態になるのです。
京セラを起した稲盛和夫氏は、社員に「潜在力に到底するほど思え」と発破をかけたそうです。
昨今どの企業も赤字が当たり前のようになってきています。去年も赤字だし、今年も赤字・・・。この調子だと来期もなあ、と考えてしまう。すなわち潜在意識に染み付いてしまうのです。これでは駄目なのです。
勝ち癖、負け癖、などといいますが、今日本を覆っているのは、この負け癖なのです。論理明晰な理屈であっても想像力の前には風にそよぐ葦のようなものです。経営計画を立て、その計画どおりに事を進めるには、実体験に裏打ちのされた成功体験が必要なのです。小さなことでもいいのです。
翌日のなすことを想像し、これを成功させる癖をつけることから始めましょう。