理想の役割分担ということ
経営者はどうあるべきか、ということですが、まず営業・製造・財務の全てに精通していることが望ましい。その上で社員に対して、何も知らず何も言わないように振舞え、業績の維持ができているのであれば、最高の経営状態であるということが云えます。
その経営者の存在が、殆ど無意味に見えるのに、社内の士気が高く業績が伴っているという場合には、経営を支える指揮官が存在することが多いものです。
ではこの指揮官が自惚れから独立し、起業すれば、経営がうまくいくかといえば必ずしもそうでないかも知れません。
経営には、そうした指揮官以外にもう1人の女性の補助が要ります。この女性の役割は、経営についてあれこれ提言し、下にはガミガミということではありません。
その女性には社内において太陽を演じてもらう。つまり、いつもニコニコしていて、その笑顔が似合う人がふさわしい。その女性には接客を任せ、社内においては、社員の愚痴の聞き役になってもらう。但し聞くだけに徹し、それを社長に報告する必要はありません。
それをやれば、ただの密告者になってしまい、本人は社員の信頼を失うことになるだけでなく、経営者からは恨まれることになるでしょう。
経営者の要諦は意外と簡単な真理に基づいているのではないでしょうか。