阪神大震災10年

今年は日露戦争終結から100年、敗戦から60年の節目の年である。また阪神大震災からは10年を経過した。
昨年末おりしもスマトラ沖地震で大勢の人が亡くなった。
 災害は忘れた頃にやってくる。というが自分が実際に遭遇するまでは大概人ごとなのである。近所で不幸があってもそれは所詮他人事であって自分の問題ではない。自分の問題となったとき慌てふためいて右往左往するのが人の常か。普段から準備をしとけばよいのであろうが、それができない、というより人ごとと思うから何もしない。
つまるところ分かっているようで分かっていないのである。柳田邦男氏が本日、大阪市中央公会堂において「阪神・淡路大震災から10年」ということで話をされたが、それは大震災に遭った弱者を社会がどのように救済するかの視点であった。
 それも大事なことに違いないが、突然危機的状況を向かえたとき、その直後の数分なり数時間なりをどのように生き抜くかがまず第一に大事である。
 それへの対処たるや、日頃自分が多くの時間を過ごす場所で、どう行動するか。あるいは日常的に使う交通機関や道路をよくわきまえ、その場所でもし地面が揺れたらどうすべきかを絶えずシミュレーションしておく事だろう。
 その次に大事なことは、いざという時への備えである 
日本経済新聞に、被災者の知恵として次ぎのような記事が載っていたので紹介します。
地震・台風に日頃の備え
 お金
 懐中電灯
 防寒用衣類
 靴・スニーカー
 携帯ラジオ
 水
 通帳など貴重品
 電池
 毛布類
 免許書など身分証明書

 懐中電灯とラジオ、それにマスクぐらいはとりあえず鞄に偲ばせておくぐらいのことは必要だろうと考えてはいるが、私自身今のところ何も出来ていない。やはり人ごとなのである。
 社会が、被害者とどう向き合うかはそれからの話である。

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