サプリメント

私が座る事務机の抽出の一つが、サプリメントに占領されている。ビタミン剤に始って最近流行のコエンザイムQ10入り栄養補助剤まで20種類ぐらいはある。

 新聞に効能が紹介されたり、広告欄に宣伝が載ったりして、なるほどと思うとついつい買いたくなる。ところが買ってはみたもののそのうちその効能を忘れて、飲まなくなり抽出の中で眠らしてしまうということだ。

 このようにサプリメントを買うようになったのは、年齢と関係がある。やはりどこかで体が弱ってきていることを意識しているからだろう。

 しかし飲んでみて、本当に効いているかどうかは定かではない。

 これは聞いた話であるがサプリメントには効能や薬効を書き入れたり、またそのようなパンフレットを添えたりしてはいけないことになっているらしい。そういえば、新聞記事や広告ではその効能を書いているのに、実際その商品を手に入れるとそれは一切ない。

 ところでサプリメントは本当に効くのであろうか。例えばこれを飲めば血がさらさらになるといっても、なるほどさらさになるにはなったが、血栓そのものは血管に付着して固まっていることだってあるそうである。血管は春の小川ではあるまい。

 その効能がある体質には効かないということだってあるだろう。それに人体は化学工場のようなものであるから、飲みあわせが悪く逆にマイナスの効果になることだってあるに違いない。

 こんなことだってある。例えばビタミン剤を買ってみたら、一日4錠ぐらいを目安にお飲みください、と書いてあったとする。この4錠は果たしてどういう基準なのかという問題である。これ以上飲めば毒ですよ、という意味なのか。あるいはそれが最適ですよという事なのか、最低4錠飲まなければ効果がありませんよという事なのか。

 4錠と書かれれば、もっと飲めば更に効果を得られると思って8錠飲む人だってあるだろう。私などはこの口である。しかし実はこの4錠、本当はこれ以上飲むと人体に危険ですよという意味ではないか。なぜかといえば造って売る側は、ぎりぎりのところで沢山飲んでもらえば儲かるからである。従って4錠を超えて飲めば毒になりますよということだろう。そう考えると4錠であれば2錠が適正ということか。