100年の安全保障
スマトラ沖地震とそれに伴う津波は本日17年1月5日現在で被害者数15万人に迫る勢いである。日本もアジアの盟主の位置を確立すべく援助を惜しんではならないと思う。
アメリカは3億5千万ドルの拠出と空母・軍用機それに兵士1万2千600人の派遣を約束した。人員の面ではおそらく世界最大であろう。
アメリカは戦略国家であり、狡猾にいやらしいことを平気でするところがある。過去においては日本も煮え湯を飲まさている。真珠湾攻撃にしても、あれはアメリカが仕組んだということが最近明らかになったところだし、広島・長崎への原爆投下、占領・戦勝国の手になるリンチ的東京裁判・言論統制による日本人の意識誘導等はそれである。アメリカにおける今回の地震・津波に対する援助や派遣もその戦略の一環であろうと思うが、しかしそのスピード・規模のいずれを取ってもその見せ方たるや実に鮮やかである。アジアはアメリカを矢張り信頼するであろう。
日本の今回のこの件に関し、決して人・物・金・情報の拠出を惜しんではならない。これは日本がアジアにおいて信用されるための絶好の機会である。
中国は最近その経済力を伸ばしてはいるが、その援助額たるや金で6千万ドル程度のことに過ぎない。日本は資金5億ドルと護衛艦3隻、800人の人的拠出を約束した。
しかしまだ増やすべきである。こうした援助は日本人の日常とは関係がないようにも見えるがそうではない。我々生活上の安全・安心と密接につながっていることに留意すべきである。これが成功すれば日本は今後100年はアジアから感謝されるであろう。
すなわちアジアにおいて100年の安全保障が得られるのである。